日本人好みの草花4
なぜに日本にこのように早く花や野菜 種の文化が庶民にまで受け入れられたかは、庶民までをふくめて日本人に中流意識が普及したから、とみるのが一つの見方であろう。
江戸時代は士農工商の階層構造の社会のようにいわれるが、それは表面的な建て前であって、実質的にはかなり違っていたとみてよいだろう。
日本人の集団遺伝学的研究では、日本では遺伝子の地域差は認められているが、階層差は発見されていない。
これは階層間の通婚は実質上には障害がなかったからであろう。
また世界のいたるところで中流意識の人口率は、識字率と強い相関関係があるようである。
江戸時代には日本人の識字率は高くなっており、ヨーロッパの多くの国をしのいできた。
これらの要因が相加されて、中流意識が日本人の中にひろがったのであろう。
中流意識の持ち主は、必ずしも中流資産家というわけでなく、その意識に見合う財産などは持たない、貧乏人である場合も多かったが。