大きな転機だからこそ1
上棟式、それは家を建てるうえで、省くことはできない。
建物の生まれる第一歩であり、お施主さんの人生での大きな転機(祝い)だ。
大工はそうしたことを踏まえて建前に臨む。
だから、建築の段階で、どんな工事より責任を感じて、身仕度もきちんとして現場に立つ。
省略はしないことだ。
最近はソファー 通販などを入れることばかりに気をとられているから、嘆かわしいばかりだ。
雨が降れば大工は雨休み、そして、木は雨をかぶってふくれるので、格好の「しまり」になる。
基礎に土台がつき、柱が立ち、胴差し(一階と二階の境目に入る横材)、小屋梁、棟木などを上げる家づくりの骨組みになる作業を、一日で一挙にやってしまうのが上棟、いわゆる建前だ。
家を建てるということは、単に居住の地を確保するというだけでなく、長い人生の中で、儀式的な意味合いをもつ。
大きな祭りだ。
おろそかにはできない。
お施主さんも身をもって知るべきだ。
棟梁は建前の当日、ピリピリするほど神経をつかう。