野菜を食べよう・・・その7
結局のところ、小宇宙は大宇宙を反映し、食物のヒエラルキーは社会のヒエラルキーと一致します。
動物が植物よりも上位とされるように、肉は野菜よりも上とされ、馬にまたがる貴族は自分の足で歩く農民よりも貴い存在とされました。
領主は土を掘る農奴よりも生まれながらに上とされ、食べるものにも歴然としたちがいがありました。
昔の人々の食を理解するには、大昔からある序列を再構成するだけでよいのです。
四元素のうち空気は土よりも位が高く、紋章においては青地で表現され、それゆえ鳥はとくに貴い食べものとされました。
鳥の次に位置するのは、地上を動きまわる動物で、地に根をはって動くことのできない植物はそのあとにおかれました。
植物のなかでも序列があり、空中に実をつけるもののほうが、地下の根や茎が食用となるものよりも上とされました。
したがって、カブ、ニンニク、リーキ(ポロネギ)、タマネギ、エシャロットなどは、最下級の食物とされました。
イタリアの作家、サハディーノ・デッリャッレンティの短編には、モモを何度も盗られる裕福な地主が登場します(果実は空中に実るものなので貴いとされます)。
地主は自分の果樹園を見張り、その努力はすぐに報いられます。
う~ん、野菜はやはり庶民の食べ物、なのでしょうか。
でも、最近はバランスよく食べるのが一番とされていますがね。