野菜を食べよう・・・その5
豆類が人類の重要な食物となったのは、有史以前のことで、そのころはまだ穀物さえ食べられていなかったはずです。
レンズマメ、ヒヨコマメ、エソドウマメ、レンリソウ属の豆は、人間が食した最初の野菜であるだけでなく、語源的には"ほんとうの野菜"です。
フラソス語で野菜を意味するレギュム(legume)は、本来は豆の莢のことだったのです。
だから、莢果である豆類(レギュム・セックlegume secs=乾いた野菜)は、まさしく"ほんとうの野菜"なのです。
今日ファバセエ(fabaceae)またはレグミノセ(legumineuses)という学名で呼ばれる、大きな科であるマメ科は、フラソス語ではいまでもレギュミヌーズ(leguminosaae)と呼ばれています。
レギュムという言葉は、いまは野菜全般を意味するが、本来は豆類だけを意味した言葉なのです。
やはりマメ科で厳密な意味での野菜であるソラマメが食されるようになったのは、もっとあと、オオムギやコムギが食用にされるようになり、豆類が以前ほど食べられなくなったころのことです。
オオムギやコムギがフランスに広がったのは、いまから六千年前で、その後の遺跡からは豆類の種子が以前ほど発見されなくなります。
マメは昔から食べられていたのですね。なんだか意外です。